Viernes, 16 de Diciembre de 2011
民間大使エイサー指導員 送別会賑わう

民間大使エイサー指導員として来亜した伊良部絵理さんの発表会が送別会を兼ねて去る11日(日)夜、沖県連会館大ホールで催され、太鼓部員、家族、愛好者などが集まった。

すでに本紙で紹介したように、伊良部さんがエイサー太鼓の指導に来たのは、11月17日だった。その後、沖県連会館を中心に、琉球国祭り太鼓ブエノスアイレス支部、F・バレーラ支部、さらにコールドバに移動してそこにある、支部の指導、練習に当たった。また、うるま園での「沖縄祭り」にも参加するなど、滞在期間が短いため休日もなく、3家族の家でホームステイをしながら、目いっぱいの活動を続けてきた絵理さんだった。

この民間大使制度を利用するエイサー指導を企画した米須清文さんから、「舞踊にも派があり、きちんとした指導で原型となる型の統一を図っている。琉球国祭り太鼓に嶺井団地エイサー・グループも加えて、技術統一の調整のため、沖縄にある民間大使プログラムを利用し、指導員派遣を申請した。ここアルゼンチンでは、一部負担の形でリーファの発行、ホームステイをしたりしてやっている。沖縄の支援、現地アルゼンチンでの熱意、スポンサーの協力、絵里さんの熱心が加わったものである」、と挨拶があった。
伊良部さんは琉球国祭り太鼓本部の指導副部長をしているが、自己紹介のあと、「沖縄の文化、エイサーを伝えるためで、去る2月短い期間来たことがあり、今回また機会に恵まれた。個人々々が熱意を示してくれた」、と述べた。
この発表会には、コールドバからも2名加わり、「ミルクムナリ」「島人ぬ宝」「シーシGongon」「ニライカナイ」「時を超え」を演奏、大きな拍手を浴びた。
会食にアサードが提供されたあと、部員たちによる踊り「かぎやで風節」、三線合奏、タンゴの踊りが披露されたほか、若輩グループから先輩部員たち一人ひとりに笑いを誘う「びっくり賞」の賞状贈呈があり、絵理先生は「五分五分ガール」という称号が呈され、苦笑いしていた。厳しさとやさしさを併せ持つ若い娘という意味か。まるで少女のように細身でしなやかだが、太鼓を叩くときの目つきと瞬発力がすばらしい。
さらに花束贈呈、弟子たちによる絵理先生の「胴上げ」、一同の「ありがとうございます」の大きな挨拶があり、にぎやかな「豊年でーびる」のカチャ-シで締めくくられた。

 

エイサー太鼓
エイサーは、沖縄でお盆の時期に踊る伝統芸能。この時期に現世に戻ってくる祖先の霊の送迎をするため、若者たちが歌と囃子(はやし)に合わせ、踊りながら部落の道を練り歩いた。
戦後、大きくスタイルが変わり、太鼓エイサーの主体は太鼓と踊りになった。地謡の演奏に合わせて太鼓を叩いていく際、身体をひねる、しゃがむ、飛ぶ、回転するといった激しい動きを見せる。グループの踊りの統一感、一斉の躍動といった勇壮さが、エイサーの大きな魅力の一つとなっている。
エイサーは沖縄の全体で盛んだが、とくに沖縄市、勝連半島など中頭郡のものが有名。毎年「全島エイサー祭り」が旧盆後の土曜日、日曜日に沖縄市で開催され、30万人が訪れる県内最大のエイサーイベントになっている。