Viernes, 29 de Enero de 2021
焼き鳥レストランTORi TORiインタビュー

新型コロナウイルス危機(強制隔離期間中)の活動について。新たに導入したサービスや、工夫など。

強制隔離最初の数週間は念のためにレストランサービス全般クローズさせて頂きましたが、長期化しそうな気配だったため、デリバリー(徒歩圏5ブロック程度)/テイクアウトサービス(RAPPI, glovo, pedidosya, Uber等の配達サービスにてお客様側にご手配頂く形)を多くのレストラン同様開始しました。元々サロンのサービスが中心だったため、サービス形態を変更する必要性が出てきました。例えば、電話だけではなく、デジタルメニューをお送りし、ご注文もテキストでいただけるようにWhatsapp Business Accountをオープンしました。お支払いも遠隔でできるように、メルカドパゴや銀行口座へのご送金と言う方法も追加しました。通常レストランではご飲食だけでなく、お店の雰囲気やサービスも楽しんで頂きますが、デリバリーになるとご自宅で簡易にお召し上がりいただけると言う得点はありますが、雰囲気やサービスがご提供出来なくなってしまいます。そこで、強制隔離でお客様にご飲食だけでなく気分を盛り上げる何かを、日本を少し体験できる方法がないかと考え、週替わりの励まし-インスピレーションの言葉をお送りすることにしました。日本にいる父親が書道の師範であるため、実際に言葉を書道で半紙に描きスキャンしてアルゼンチンにいる私達にデジタルに送ってもらう、それをしおり風にデザインしてご注文毎お客様にお送りさせて頂くようにしました。お客様に大変喜ばれ、中には毎週言葉を集めるお客様も数人いらっしゃいました。最初は私達もお客様も注文方法やデリバリーに戸惑いがありましたが、この期間お客様とはサロンサービスとはまた違うパーソナルな絆ができたように感じます。お客様がどうしてもご自宅出れずデリバリーアプリがうまくご利用できなかったりした際に、デリバリー圏外でも自転車で届けた時は大変感謝されたり、閉ざされた環境で日本の味を食べられたことに喜びのメッセージを頂き、私達もその都度励まされていました。

 

強制隔離が徐々に解除されるにつれ目の当たりにした変化。対応など。
強制隔離が解除されるにつれて、お客様からサロンでのご飲食が可能かと問い合わせが増えました。屋外席が解禁になった際は、やはりアルゼンチン人は外食を楽しむ文化なので、デリバリー/テイクアウトのご注文が急減してしまいました。私達はgobierno de la ciudad に屋外席の申請は出したものの残念ながら未だに回答がありません。サロンの店内席が可能になってからはすぐに、席数減らし衛生面に細心の注意をはらいつつオープンしました。お陰様でほぼ毎日満席となっており活気が戻ってきました。

今後にむけて
来年もどう言う状況になるか全く想像ができませんが、できる限りその都度柔軟に対応していきたいと思っています。また、今回の強制隔離で感じたお客様との絆、お客様から頂いた多くの励みのお言葉を大切に、アルゼンチン唯一の焼き鳥屋に相応しい味とサービスをご提供し続けられるよう頑張っていきたいと思います。