Miércoles, 06 de Enero de 2021
海外日系新聞に掲載する茂木外務大臣の年頭挨拶(アルゼンチン)

2020年の年頭に当たり、アルゼンチンにお住まいの日本人、日系人の皆様に、謹んで新年の御挨拶を申し上げます。

 

昨年9月に外務大臣を拝命した後、初めて主催したレセプションが第60回海外日系人大会の歓迎レセプションでした。北米、中南米、東南アジア等各国から来日された日系人代表の皆様の熱気やパワーを目の当たりにし、日本とアルゼンチンの絆は、幾多の苦難を乗り越え、様々な分野において御活躍をされてきた日本人、日系人の皆様に支えられたものであることを改めて実感いたしました。

世界の日系社会では、今や日系8世の方もおられます。新しい世代の方々が日本との絆をより強固なものとし、自らのルーツである日本と、現在お暮らしの国々との間の「架け橋」として一層御活躍いただけるよう、引き続き外務省としても、留学・研修・招へいや各種交流事業を着実に実施し、貢献していく考えです。

昨今、日本をとりまく安全保障環境が厳しさを増す中、これまで安倍総理大臣が「積極的平和主義」の立場から展開してきた「地球儀を俯瞰する外交」を更に前に進めるため、本年も「包容力と力強さを兼ね備えた外交」を展開していきたいと思います。「包容力」、すなわち、世界各国、地域の多様性を尊重し、その中で日本が調整力を発揮していきます。「力強さ」、これはTPP11など様々なルール作りを始め、日本がリーダーシップを発揮し、事に臨んでは毅然とした対応を取る外交です。

本年夏には、いよいよ、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されます。世界各国から多くの要人や観光客の訪日が見込まれます。この機会を最大限活用し、日本の魅力をしっかりと世界に伝えていきたいと思います。

最後に、皆様の御多幸と一層の御繁栄を心から祈念し、新年の御挨拶といたします。

令和2年元旦
外務大臣 茂木 敏充