Jueves, 25 de Abril de 2019 |
親愛なるアルゼンチンへ |
琉球古典音楽 野村流音楽協会 会長 長 浜 眞 勇
ハイサイ、野村流音楽協会会長ヌ、長浜眞勇ナトーイビーン。
アルゼンチン支部・日系ウチナーンチュヌグスーヨー、古川義一様ハジミ、大使館ヌ方々、ガンヂューアッチミセーンディ、ウムトーイビーン。 さて、それは、情熱的なお一人の領事とアルゼンチン支部創立 20 周年記念誌の運命的な出会いから心躍る物語がはじまったのであります。琉球古典音楽ウチナーグチに触れ、琉球の悠久の歴史・風土そして私達の祖先の息づかいを感性豊かに体感なされた古川義一領事その方であります。私の言葉で表現しますと、まさに沖縄に天降り(組踊でも「アマウイ」という語句があり、偉大な人という意味です。)した古川領事と称したい程であります。以来、歌三線、ウチナーグチに憧憬の眼差しを送る古川領事の心意気は、一早く沖縄に飛翔したのであります。平成 29 年 9 月、本部執行部、アルゼンチンゆかりの会員との愉快な交流が見事に実現致しました。そして、スペシャルとして同席した小学校 5 年生兼謝名希実(かねじゃなのぞみ)さんの歌三線、ウチナーグチに大きな感動を覚えられたことによって、沖縄とアルゼンチンの人々との“絆”が力強く育まれていくことになるのであります。この物語が、アルゼンチン支部会員の皆様に希望と勇気を与えたことは、想像するに難くありません。また、この物語は沖縄のマスコミ を通して本会会員はもとより、県民に心の潤いを呼び起こすことだと確信致します。 古川領事と面談した折、私は「アルゼンチンは地理的には一番遠い国であるが、人々の心のありようは、一番身近な国になりました。」旨を申し上げました。 どうか皆様、この物語を関係者お一人おひとりに練り上げていきましょう。そのことによって麗しい分かも温もりのある人情も確実に継承・発展されるものと考えます。古川領事がアルゼンチン支部の皆様と日常的に交流なさることによって、アルゼンチン支部の活性化につながり、アルゼンチンにおける多様な文化の享受に貢献することに間違いありません。時恰も、野村流音楽協会は今年 10 月創立 95 周年を迎えます。テーマを「楽典讃歌」“今『楽典』が世界に翔(はば)たく時期(とき)”~伊差川師と世禮師とラルー博士と~を設定し、海外支部に情報を発信し、技量、学術の研究を深めていくという遠大な発想を共有したいと事業を企画しているところであります。そのような折、アルゼンチン交流使節団が結成されたことは、誠に時宜を得た演奏会だと喝采の声を上げている次第であります。私は、会長として是非アルゼンチンを訪問して皆様にお会いしなければと強く心に思っておりましたが、諸般の事情で適わないことをお許し下さい。必ずや、沸き立つ文化の交流は大成功を収めることだと、沖縄の地より念願申し上げております。 むすびに、アルゼンチン支部会員・日系人の皆様、そして福嶌教輝大使、古川義一領事他大使館の方々、さらにアルゼンチンの平和とご発展を祈念申し上げ、ごあいさつと致します。 グスーヨー クヌアトゥウィーチェーウガナビラ。
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