Miércoles, 11 de Enero de 2012
宜野座村の南米3カ国派遣青年研修生

佐次田洋一、仲本章孝さんら到着
「見聞高めたい」「将来に活かしたい」


沖縄宜野座村の南米3カ国派遣研修生2名、佐次田(さしだ)洋一さん(25歳)、仲本章孝さん(23歳)が昨年大晦日に当たる12月31日に到着、交流、視察、観光をこなして去る9日、次の予定地、ペルーへ向けて出発した。
この派遣研修生ももう6回目になる。これまでほとんど女性たちだったが、今回は男性2人。屋宜宣順会長宅でホームステイした。

滞在中、ブエノスアイレス市内視察(七月九日大通り、オベリスコ、五月広場、サンテルモ地区、地下鉄A線、コロン劇場、ボカ地区)、ラプラタ市内視察(国立自然博物館、大聖堂、花卉市場)、タンゴショー、表敬訪問(JICA,大使館領事部、らぷらた報知、沖県連、ブエノスアイレス中央市場、市内視察、動物園、国立図書館)、イグアスーの滝、ルハン大聖堂、ティグレのデルタ地帯、カジノ、遊園地、グアレグアイチューのカルナバールなどをこなした。
らぷらた報知を訪れたのは4日。屋宜宣順会長、新里孝徳、新里真一、仲間ビセンテさんらが同行した。
まず、これまで、一度も海外旅行の経験はなく、いきなり地球一周の南米旅行ということだった。
アルゼンチンの印象については、「勉強したし、パソコンで何でも分かるが、匂い、空気までは分からない。スケールが違う。31日の大晦日の夜は、花火や爆竹など賑やかでびっくりした。ここの夏は過ごし易いです、湿気が少なくて」という。
昨年のウチナーンチュ大会の折、南米派遣研修生は決まっていたし、アルゼンチンから行った人たちと顔合わせしていたので、もう顔見知りの相柄。「南米研修は、今まで女性が多かった。実際には男性でも希望者は多いのだが、引っ込み思案で女性のほうが元気があるし、頭がいい。しかし、こうした南米との交流は、男性のほうが職業などの関係で、後に残るものがある」とのこと。

佐次田さんは、姉の桐子さんが第二次派遣研修生だった。彼は大阪テクノ・ホルディ園芸専門学校卒で、造園技能士3級の資格を持っている。花市商店(株)に就職、南米行きを志望して海外視察を優先させ、退職した。
応募に際して「花屋で働きながら休みの日には、実家の農業、漁業の手伝いをしています。最近では沖縄も異常気象になっており、作物が生産しにくい環境になっている。その中でも作物を作り続けるには、沖縄と環境が似ている南米の農業に作物を作るヒントがあると考えます。南米では聞くことだけでなく、沖縄の生産物の資料を持って行き、一緒に考えたいです。将来は実家の農業・漁業を厳しい気候の中でも工夫しながら生産していきたいです」、と述べている。
また仲本さんは、沖縄国際大学総合文化学部社会文化学科卒業。「高等学校の地理・歴史の教諭を目指している。南米は社会学では非常に重要で、歴史的視点ではアンデス文明。近代では、日本・沖縄と海外移民の関係。地理では、広大に広がる熱帯樹林と環境問題。 便利な世の中になった今、グローバル化やインターネットの普及により、欲しい資料は何でも揃えることが出来るが、子ども達によりリアルな教育活動を行うために現地に行き、五感をフルに活用して、卓上では得ることが出来ないものを肌で感じる、よい機会だと思います」、として応募した。
一方、アルゼンチン側の一世の先輩達は、これまでアルゼンチンから送り出した研修生について、「一応、日本語学校で基礎は出来ている」「3ヵ月だけど、自主的になって帰ってくる」「明るくなってくる。自信持って帰ってくる」「自分の居場所を見つけるし、大変な成長」、と高い評価を与えている。
8日は宜野座村人会恒例の新年会が、定期総会、敬老会、学事奨励会、送別会を兼ねて協和園で開かれたが、研修生OBたちとの懇談も行われた。