Jueves, 17 de Noviembre de 2016 |
日本大使館文化広報センター 笠原樹也文化担当官インタビュー |
― アルゼンチンの前はエルサルバドルの大使館に勤められていました。エルサルバドル人とアルゼンチン人の文化への関心度の違いはありますか。 アルゼンチンは日系社会の皆様のおかげで日本文化を紹介するたくさんのイベントが催されています。エルサルバドルではそれほど日本文化は普及しておらず、たとえば舞台芸術やコンサートなどのイベントがあると珍しがって多くの人が一目見ようと駆け付けます。アルゼンチンはそれに比べるとイベントも多く、競争関係がさらなる日本文化普及促進のためによき相乗効果を生んでいると思います。エルサルバドルでは日本文化を知ってもらうことに取り組んでいるのに対し、アルゼンチンではすでに日本文化が知られている土壌でさらに日本に対する関心や知識を深めてもらいたいという違いがあります。
― 文化広報センターにはどんな問い合わせが多いですか。 日本への留学情報や観光に関する案内など。毎日本当にたくさんの問い合わせがきます。それもまたエルサルバドルとアルゼンチンの日本への関心度の違いを表していると思います。去年はクラブW杯を制覇したリーベルが日本へ行ったこともあり、2万人ものアルゼンチン人が日本を訪れました。また今年はウチナーンチュ大会で多くの人々が日本を訪れました。東北地方もすでに復興がすすみ観光客も戻ってきました。アルゼンチンも同じですが、地方それぞれに固有の良さがあるので、それを多くの人に知ってもらいたいです。 ―今後日本とアルゼンチンの間で考えられる文化面での新たな可能性は。 文化やスポーツがきっかけとなって、さらに政治や経済などのほかの分野にまで興味を広げてもらうことが出来ればと思っています。文化と一言に言っても日本文化の多様性をさらに知ってもらいたいです。国の文化を紹介することはその国の人々の考え方やいき方、振る舞いを知ってもらうことでもあります。日本と日本人に対する正しい理解をしてもらい、信頼感を得るというのは大切なことだと思います。 ― アルゼンチン人はどんな分野に主に関心を寄せていると思いますか。まだあまり知られていない日本の文化的な分野はありますか。 アニメや漫画をはじめとする日本のポップカルチャーはアルゼンチンでもたいへん人気です。でも、たとえば今年日本から來亜した音楽家が紹介した実験音楽や、舞台芸術などはあまり紹介のチャンスが多くありません。幅広く豊かな日本文化には多くの交流の可能性があります。 ― 最後にアルゼンチン(ブエノスアイレス)に住んでみてどう感じていますか。週末はどんな時間のすごし方をされているのでしょうか。 治安が懸念されると聞いてきましたが、安心できるところだとおもいます。ブエノスアイレスはとても美しいし気候もいい。週末はよく散歩をしています。日曜日はゴルフですね。もともとスポーツ好きなのでサッカーやテニスなどもよくしています。食べることが好きで、アルゼンチンの肉は好物です。太らないためにもスポーツは欠かせませんね。 ― 最後にメッセージをおねがいします。 日系社会の皆様の活動やイベントのおかげでアルゼンチンでの日本文化が敬称され、普及できています。いつも日系社会の皆様の努力には本当に感謝しています。らぷらた報知にも今後さらに日本関連の情報の発信に努めていただけるよう期待しています。
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