Lunes, 05 de Mayo de 2014
東京でアルゼンチン美術展、呉屋フリオさんの作品も

東京の表参道にある、日本国内にある唯一のラテンアートギャラリー、プロモ・アルテで、アルゼンチン美術展『記憶の迷宮・ブエノスアイレスより』が開催されている。参加作家は、版画家ラファエル・ヒル(Rafael Gil)、版画家星野美智子(Michiko Hoshino)、そして彫刻家フリオ・ゴヤ(Julio Goya)の3名。ラファエル・ヒルは、出会ってきた壁に刻まれた人々の対話やその差異というあらゆる歴史を表現した『壁が語る歴史』シリーズを、星野美智子はホルヘ・ルイス・ボルヘスの特異な魔術的世界に魅され、その作品世界に呼応させたリトグラフ作品を漆黒のニュアンスを巧みに利用して表現している。フリオ・ゴヤはブエノスアイレスのカーニバルに欠かせない“仮面”をテーマにした彫刻作品を展示。

フリオ・ゴヤさん(呉屋フリオ)さんは1953年ブエノスアイレス生まれの日系二世。ブエノスアイレス国立美術学校大学院を卒業後沖縄に渡り、現在も沖縄で生活、創作活動している。沖縄県立美術館には彫刻作品が数点貯蔵されているようだ。今春完成予定の那覇市西原町の新庁舎の壁面のレリーフ(浮き彫り装飾)を担当、昨年12月に新庁舎の北側と西側を覆う横45メートル×縦7・5メートルの巨大レリーフ「夢想」を完成させた。下絵を描くのに約1年、壁面の作業に約5カ月かけたそうだ。 その頃の沖縄タイムスの記事を抜粋する。
― レリーフは新庁舎壁面の北側と西側を覆うように造られており、海と空の間で男女計6人が音楽に合わせて踊るイメージ。「リズム感を大事にしたい」との思いから、波や雲の動きを取り込んだゆるやかな曲線で描いた。
曲線はコンクリートの壁に深さ2センチ、幅8センチのくぼみをつけたもので、赤、青、黄、緑のペンキ計40リットルで塗り分けた。北壁と西壁の境には、西原町花木のサワフジ(サガリバナ)を銅板であしらった。サワフジは夜間、下からライトアップする構想だ。
レリーフ「夢想」の完成を喜ぶ彫刻家のゴヤ・フリオさん
ゴヤさんは、7月から高さ11メートル超に設置された足場で作業を開始。「怖かったよ。それに夏場はめっちゃ暑くて、ペンキを3度塗りするころには寒くて寒くてね」と笑う。
アルゼンチンから沖縄に来て約30年。太陽やシーサーをあしらった浦添市役所屋上のモニュメントや那覇市の県立博物館・美術館裏の金属製オブジェなど、さまざまな作品を創作してきた。父は西原町呉屋、母は小波津出身。
「両親が沖縄にいたころ、このあたりは畑だったと思う。二人のお墓はブエノスアイレスにあるけど、ここで見守ってるかもしれん」
新庁舎完成後、「あれ太陽に見えるんじゃない?」「魚じゃない?」とレリーフを自由な発想で楽しんでもらうのが夢だ。(以上沖縄タイムス12月22日の記事から抜粋)
日本でアルゼンチン作家の作品、そしてアルゼンチンに思いを寄せる作家の作品が紹介されている。プロモ・アルテギャラリーの展覧会『記憶の迷宮・ブエノスアイレスより』は4月8日まで。 ( プロモ・アルテギャラリー 東京都渋谷区神宮前5-51-3 ガレリア2F )