Jueves, 21 de Febrero de 2013
日系の赤ちゃん、時代とともに変化

混血、日本風の名前増える

本紙、らぷらた報知では毎年新年号を発行しているが、その中心になり人気があるのが、その前年に生まれた日系の赤ん坊の顔写真。ずらりと並んでいるので迫力がある。見ていて飽きない。可愛い。何かを語りかけてくる。
2002年に始まったが、日本人独特の顔があり、時代のながれの中で気がつくのは、混血の顔が増えてきた。日本の名前を加えたのも増えてきた。人間が、生まれたときから死ぬときまで付き合っているのが、名前である。
その移り変わりは、次の通りである。もちろん、この顔写真は全日系の赤ちゃんを反映しているわけではない。日系社会と付き合いのない人たち、あるいは、写真を送らない親たちだっているはず。それでも、大体の傾向は把握できるのではないか。

2002年
赤ちゃんの数17名、混血5名(全体の約29%)、日本名4名(全体の約24%)
2003年
赤ちゃんの数25名、混血5名(20%)、日本名7名(約28%)
2004年
赤ちゃんの数32名、混血9名(約28%)、日本名9名(約38%)
2005年 資料なし
2006年
赤ちゃんの数56名、混血18名(約32%)、日本名30名(約54%)
2007年
赤ちゃんの数60名、混血22名(約37%)、日本名25名(約42%)
2008年
赤ちゃんの数56名、混血25名(約45%)、日本名28名(約47%)
2009年
赤ちゃんの数66名、混血26名(約43%)、日本名27名(約41%)
2010年
赤ちゃんの数43名、混血19名(約44%)、日本名11名(約26%)
2011年
赤ちゃんの数58名、混血19名(約33%)、日本名29名(50%)
2012年
赤ちゃんの数42名、混血14名(約33%)、日本名15名(36%)
2013年
赤ちゃんの数54名、混血19名(約35%)、日本名22名(41%)

これを見ても分かるように、混血度が確実に増えている。年齢から見て、二世の子ども、三世の子どもに移ってきているはずで、結局三世、四世になる赤ちゃんである。2006年から、毎年確実に30%以上をマークしている。
アルゼンチンにおける一世、二世、三世の生活を比較すると、同化、一体化、統合という形の一体化という道をたどっている、と言っていいのではないか。
スペイン語の同化、Asimilaciónには吸収する、栄養を消化する意味が含まれている。日本人一世移民の生活は、まさに、アルゼンチンの生活習慣を吸収する、栄養として消化することに一生懸命だった。
それが二世になると、一体化、Incorporaciónしていくが、組み込まれる、合体する意味になる。
さらに三世になると、統合、Integraciónしていくが、一体化がもっと進んだもので、全体を構成する、全体の一部をなす形になる。当然、そういう形の結婚が増えていく。
一方、面白いことに日本名は日本を向いた顔である。
2002年、KENZOという名前が見える。おそらく、世界的に有名な服飾デザイナーの高田賢三から来たのだろう。1970年、色鮮やかな花柄、花柄の大胆な組み合わせの作品で世界的に一躍名前が知られた人。この名前は、2004年、11年、13年にも出てくる。
また、AKIRAとかKENJIが多い。アキラは世界的に有名になったマンガと映画の名前であり、やはり有名な映画監督の黒澤明の影響も考えられる。マルデルプラタで日系人が経営するホテルの名前にも、AKIRAがある。ケンジもアニメに登場してくる人物の名前である。
「ジ」の音感は日系人の好みでもあるようで、そのほか、レイジ、エイジ、シンジ、ケイジ、ケンジロウがある。Ichiroもいくつかあるが、長男だから、または、北米の野球界で活躍している鈴木一郎にあやかったのか。
一方、女性の方は「ミ」の音感が好きなようで、ナオミ、エイミ、トモミ、アユミ、マユミ、メグミ、アイミ、エミ、アケミ、ナナミ、ナツミ、ナルミ、ハルミ、キヨミ、イズミとつづく。
変わった名前では、未来、金太郎、信長、タケル(武尊?)、健康(?)がある。いわゆる、アルゼンチン名(たとえば、フアンとかロベルトなど)なしに、日本名だけというのも15名いる。そのほか、今ある赤ちゃんの写真とは関係ないが、ある日系行方不明者の一人(沖縄系)は自分の娘に、おばあさん
の名前をもらって、カメナとつけていた。
こうして、混血が増えながらも、依然として日本名をつけるアルゼンチン系日系人がいるということは、日系であるアイデンティティーを何らかの形で残したい、という思いなのだろうか。