Viernes, 06 de Julio de 2012
世界柔術選手権優勝の後仲門ガブリエルさん

浜同志会がうるま園で祝賀会. 韓国の武道、テコンドーでも高段者

浜同志会(仲兼久エンリケ会長)では、さる5月27日(日)正午、後仲門ガブリエルさん(42歳)が昨年11月、ペルーで行われたJiu-JitsuNefusen世界選手権で優勝したことから、うるま園で祝賀会を開いたが、家族、同志会会員はじめ、うるま市民会の下条善徳さんの出席もあって賑わった。
25カ国が参加してペルー柔術世界選手権で、ガブリエルさんは教師級で金メダルを獲得しただけでなく、主将とし率いたアルゼンチン代表も団体で優勝、カザフスタン2位、主催国ペルーが3位の成績だった。また翌日、ガブリエルさんは、20年以上の教師歴を持つ柔術家の一人として表彰された。
写真1 写真説明 アルゼンチン代表団で、前列左端が主将のガブリエルさん
柔術は、日本古来の古武道「柔術」とは直接関係ない。移民としてブラジルに渡った日本人柔道家の前田光世が、プロレスリングの格闘家などとの戦いから習得した技術や柔道の技術を、ブラジル人のグレイシー兄弟などに伝え、彼らが改良してきたものである。

自分の身を守り、体格が大きい相手や、力のある相手でも勝てるように考え出されたのがブラジリアン柔術。寝技の組み技が主体であるため、安全性の高さや、まったくの素人でも入りやすいところから、競技人口が急速に増えている。
主な技術として、抑え込み技、絞め技、関節技がある。ユニフォームは柔道着よりも薄手のものが使われている。第一回世界選手権以来総合格闘技としての実績から、最強の格闘技としての名声を守り続けている。
今回のJu-JitsuNefusenは、天下無双の拳骨和尚で知られる幕末の名僧、「武田物外」により創始された「不遷流柔術」の流れを汲み、柔らかく全身を使って技を掛けるのが特徴。寝技でずいぶん柔道の選手を苦しめたといわれている。
ガブリエルさんはまた、韓国の格闘技テコンドー6段の持ち主でもある。首都圏大会、国会上院杯、オープン大会で銀メダル、全国選手権で何回も金メダル、南米選手権、アジア大会(日本)、Rio de La Plata大会(ブラジル)で金メダル、その他の国際大会で銀・銅メダルを獲得するほか、現在、各地域のセミナーで指導、講義もこなし、指導者としての活躍も目覚しい。
写真2 写真説明 うるま園で、右から2人目がガブリエルさん、その左が父のホセーさん、さらに下條さん。右端は叔父の後仲門清栄さん
1934年以来、ブエノスアイレス州ルハンに洗濯店を構え、定住している後仲門さん一家である。ガブリエルさんの祖父、清松さんは45年ほど前、民間外交の役割を果たしたことで、一躍有名になった人である。
1967年10月、60年ぶりの集中豪雨でルハン川が氾濫して洪水になったが、その時、ルハン大寺院の向かいにあるコロニアル博物館にも浸水、展示されていた衣類が汚水をかぶってしまった。その衣類は、アルゼンチンの独立運動で活躍した建国時代の革命家、軍人たちの礼服、軍服、僧服など、約50点ほどの歴史的遺品だった。フランス製の生地で、高価な金モールや金ボタンなどで飾られていた。
復旧作業に取り掛かった博物館は、汚損した衣類の洗浄処理を、洗濯店を経営する後仲門清松さんに依頼したが、後仲門さんは「アルゼンチンの歴史的遺品の修復に役立てば名誉なこと」として、無報酬で仕上げて納めた。
この話がマスコミを通して広く知れ渡り、「パラグアイ戦争将士子孫の会」をはじめ、各方面から賞賛や手紙が届けられた。その上、ブエノスアイレス市内の陸軍クラブ会館で表彰式が行われ、記念品として銀メダルとサーベルが贈られた。
なおこの時、博物館の展示衣類だけでなく、洪水で汚れた顧客の衣服も無料に等しい料金で引き受けている。